偏食・小食だった司馬遼太郎が饒舌にうまさを語った
老舗「うるしや」の流れを汲む「九頭龍蕎麦」!!
25年間に渡って新聞に連載された『街道をゆく』は、全43巻の書籍にまとめられています。その18巻『越前の諸道(しょどう)』の旅の2日目に立ち寄ったのが、江戸時代後期に創業したそばの名店「うるしや」。司馬は偏食・小食で、北海道から沖縄まで巡ったこの連載でも郷土食はほとんど食べていません。そのような中でおいしさを饒舌に語っていたのが「うるしや」でした。
司馬遼太郎が実際に訪れたのは1980年のことですが、「うるしや」はこの20年ほど後に一度閉店し、2019年に復活。復活の立役者となったオーナーの原崎さんが、福井の名店の味を東京でも堪能できるよう開いたのが「九頭龍蕎麦」。神楽坂本店、田町店に続き、2023年6月には丸ビル店もオープンしました。
福井の「うるしや」は越前そば発祥の店としても知られます。かつて昭和天皇が同店を訪ねて名物のおろしそばを食べ、たいそう気に入られて「あの越前のそばは……」と懐かしがられたことから「越前そば」の名が広まったといいます。
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